製品に関する苦情・相談事例

赤いシーツをゴミ袋に入れて保管していたら、引出しの底面が赤くなった

家庭用品平成19年度

ポリエステル100%の中国製シーツを、5年前に通販で購入した。赤ちゃん用に使用し、名古屋市指定の可燃ごみ袋に入れて引出しに保管していた。2年前から臭いが気になりだし、また引出しの底面も赤くなっていた。赤ちゃん用のシーツなので、体に害が無いか心配。

テスト1

当市指定可燃ごみ袋は、ポリエチレン製で赤い文字(油性染料・顔料、【写真1】)の表示がされています。ゴミ袋2種類の摩擦に対する堅ろう度試験(【写真2】)を行いました。

テスト結果1

1~2級で堅ろう度が弱いことがわかりました。
※染色堅ろう度…
染色物の色は外部の条件によって、変色したり退色したりします。染色堅ろう度とは、染色された色がどれだけの使用条件に耐えるかを示しています。
悪影響を与える要因には、日光(1~8級)、洗濯(1~5級)、汗(1~5級)、水(1~5級)、摩擦(1~5級)などがあります。
数値が低いほどが変色や退色しやすいことを示しています。

テスト2

臭いの原因を探るため、シーツ(赤色部:【写真3】、茶色部【写真4】)を約2時間の浸漬試験をして、自然乾燥後の臭いを確かめました。試験に使ったのは、水や中性洗剤、酸素系漂白剤、ジエチルエーテルなどです。
【写真3】 【写真4】


変化があったのは、ジエチルエーテルでした。

テスト3

シーツをイオンクロマトグラフや蛍光X線で分析しましたが、有害な元素は、検出されませんでした。

以上のテストより、引出しについた色は、ごみ袋に印刷された赤いインクで、引出し使用時にゴミ袋が摺れて色が付いたと考えられます。臭いについては、ジエチルエーテルで臭いが少し軽減したことから、臭いの原因は油溶性のもの(水落ちしにくい皮脂・油汚れなど)と思われます。
相談者には上記2点と、体に害のある成分が検出されなかったことを伝えました。

臭いの原因は複雑ですが、ポリエステル(シーツ繊維)、ポリエチレン(ごみ袋)など高分子材料そのものは臭いません。臭いが気になる時は
  • 1.しっかり洗った後
  • 2.よく干し
  • 3.風通しのよい場所や乾燥が確保された押入れ等に直接保管する

など、工夫をすると改善できることがあります。