STOP!子どもの転落事故

更新日:2025年7月14日

幼い子どもの保護者の多くが転倒・転落のヒヤリハットを経験しているのではないでしょうか?
痛ましい事故を防ぐために、幼い子どもたちの過ごす場所や家庭用品の「リスク」を知って具体的な対策をしましょう!
特に、窓の周辺に置かれた棚やソファ、ベランダの柵付近の植木鉢は踏み台になり、大きなけがにつながりますので移動させましょう。エアコンの室外機にも注意が必要です。また、危険回避のために網戸や転落防止用の柵などの点検は重要です。大きな力にも耐えられる強度が必要です。見た目に異常がなくても、窓や網戸のがたつきや異音・ボルトのゆるみなどの点検を定期的に行いましょう。外遊びの際もリスクを念頭に子どもの周囲に気を配りましょう。詳しくは、消費者庁のホームページ(下記リンク)を参照してください。

転落死亡事故のうち7割以上で「足掛かりあり」

消費者安全調査委員会は令和7年6月24日に「消費者事故等調査報告書―住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故―」を発表しました。
報告書によると、1993年から2024年までの32年間に発生した6歳未満の子どもの住宅の窓及びベランダからの転落死亡事故134件について調査したところ、約74%にあたる99件で、窓やベランダの周辺に足場となるものがあったとのことです。
また、事故発生時における保護者の在宅状況については、在宅が約49%(65件)、不在(家族の送迎、ごみ出しなど短時間の外出を含む。)が約41%(55件)、残り約10%(14件)が不明でした。
保護者が在宅か不在かで転落事故の発生状況に有意な差異はみられず、仮に在宅していた場合であっても、転落直前の子どもが身を乗り出した段階で気付いたのでは、保護者が子どもの転落を止めることは難しいと考えられると分析しています。

>住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故(消費者庁)

入院を必要とした転落事故

消費者庁が実施した調査(2022年)※1では育児経験のある消費者の約40%が子育て中に転落事故の経験があり、その中の30%が医療機関を受診したと回答しています。日常生活の中で、多くの転落事故が発生している状況です。入院を必要とした事例では、顔面・頭部・首の損傷の割合が多くなっています。「遊具やハイチェアからの転落」・「階段からの転落」・「ソファやベッドからの転落」・「抱っこやおんぶひもからの転落」・「窓やベランダからの転落」といった事故情報が関係機関に寄せられています。
※1:調査内容<子ども用製品とサービスに関する安全についての消費生活意識>下記リンク参照

>消費者庁NewsRelease 令和4年度第1回消費生活意識調査結果について(消費者庁)

転落事故の特性

◆窓を開けたり、ベランダに出る機会が増える初夏から秋に転落事故が増加
◆特に活発に動く3歳から4歳児の転落事故が最も多い
◆低層階(1階・2階)からの転落であっても入院が必要となる事例が多い
◆窓が開いた部屋で、子どもだけで遊んでいる時に発生した事例が多い

子どもの転落事故防止のためのポイント

子どもから「一瞬たりとも目を離さないでいる」ことはできません。見守りには「100%は無い」と考えましょう。子どもの見守りとともに、転落事故が起こらない環境作りが大切です。

「窓やベランダからの転落事故防止」
◆周辺の環境づくり
①窓や網戸に子どもが外せない補助錠設置(換気の際に要確認!)
②窓やベランダの手すり付近に物を置かない(エアコンの室外機など)
③窓、網戸、ベランダの手すり等の劣化を定期的に安全点検
◆子どもの見守り・子どもの教育
①幼い子だけの留守番はなるべく避ける
②窓を開けた部屋やベランダに子どもだけで遊ばせない(隙間時間を作らない)
③窓枠や出窓に座らせない。窓枠や網戸に寄りかかれないような工夫
④子どもへの言い聞かせ(月齢や年齢にあわせて理解できるように)

下記ウェブサイト掲載の動画や「『子どもの転落事故』防止のためのチェックリスト」もぜひご活用ください。

>​住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故(消費者庁)

補助金を活用して住まいの安全対策をしよう!

名古屋市では、小学生以下の子どもがいる世帯等を対象に、住まいの安全対策にかかる費用を補助する制度があります(購入費・工事費の1/2補助で最大20万円、各種条件あり)。
【対象メニューの例】補助錠や窓ストッパー、チャイルドゲート、転落防止手すりの設置工事など

各種条件や申請方法等の詳細は名古屋市の補助金専用ウェブサイト(下記リンク)をご覧ください。

動画「子どもの転落事故防止」

団体・企業のみなさまへ

子どもの転落事故防止啓発ポスターや啓発リーフレット(デザインは下記リンク参照)を店舗等で掲示・配架して、周知・啓発にご協力いただける団体・企業様を募集中です。
名古屋市スポーツ市民局市民生活部消費生活課までご連絡ください。
E-mail:a2229679@sportsshimin.city.nagoya.lg.jp

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