「洗剤の移し替え」は危険!爆発事故や重傷火傷を負う事故が繰り返し起きています。
更新日:2023年5月25日
2023年5月、アルカリ性洗剤を飲料用のキャップ付きアルミ缶に移し替え持ち歩いたために、洗剤とアルミニウム(Al)が化学反応を起こして水素ガスが発生、結果、缶の内圧が上昇・爆発。近くにいた人がやけどを負う事故が起きました。同様の事故は2012年、2018年にも起きています。
化学物質を適切に管理しましょう ~爆発・健康障害の未然防止のために~(厚生労働省・愛知労働局)(外部リンク)
事故を起こさないための「洗剤の取り扱い」の基本
家庭や職場、さらに公共の場でも使われている様々な「洗剤」。店頭にはプラスチック廃棄物削減などの環境問題もあり、詰め替え用製品も多く販売されています。洗剤は「化学物質」です。あまり意識しないまま使用していませんか?使うときも詰め替えの際にも、洗剤の基本的な特徴と取り扱い方法をよく確認して守り、事故を起こさないように注意が必要です。自分自身や身近な人を守るためにも容器に書かれている情報をよく読み理解して使いましょう。
アルミ缶に移し替えた洗剤の爆発
洗剤など化学物質の取り扱いのポイント
◆買うとき
①ネット通販などでまとめ買いをするときは半年程度で使い切る量に
②宅配で届いたときや持ち帰った時には必ず、容器の変形や液漏れがないか確認
③持ち運ぶときに衝撃を与えない(落下に注意)
◆保管・使用時
①直射日光が当たらない、温度変化が少ない常温の場所に保管(高温も低温も避ける)
②詰め替え用パウチ容器は必ず立てて保管
③詰め替え用製品は必ず本体製品の容器に移して使う
④混ぜて使わない
ハッピーからのアドバイス
身近な化学物質である洗剤。安易な他の容器への詰め替えや他の洗剤との混合は、爆発や毒性ガスの発生など思わぬ事故を誘発します。必ず、製品本体の表示を確認の上、その本体製品の入っていた専用容器に詰め替えましょう。「混ぜるな危険」とともに「専用容器への詰め替え」を常に意識しましょう。