食品表示基準の表示推奨品目に「マカダミアナッツ」が追加されました。また、「まつたけ」は表示推奨品目から削除されました。

更新日:2024年4月30日

「木の実(ナッツ)類」によるアレルギー発症が急増しています

 消費者庁の調査結果によると、2020年の食物アレルギーの原因食品は、多い順に、卵、牛乳、木の実類となっています。落花生(ピーナッツ)と木の実類による発症者は10年で約3倍に増加しました。この近年の急増は、輸入量増加(=消費量増加)が原因の一つと考えられています。中でもクルミやカシューナッツ、マカダミアナッツなど今まで少なかった木の実類による発症増加が目立っています。そのため、木の実類の食品表示基準の見直しが行われ、今回はマカダミアナッツについて改正が行われました。また、まつたけは症例がほとんど報告されていないことから削除となりました。
 各アレルギーの初発症年齢をみると、木の実類を原因とするものが、1~2歳では第2位、3~6歳で第1位でした。幼児がこれらを口にした際は体調を確認し注意が必要です。木の実類は、菓子を中心に原材料として多く使われています。食品を購入するときは食品表示(原材料・栄養・アレルゲン)をよく確認しましょう。


食品表示基準〈 食物アレルギーの表示対象品目 〉

食物アレルギーを持つ消費者の健康・危害防止のために8品目の「特定原材料」が定められています。加工食品には「特定原材料を含む」旨の明確な表示が義務付けられています。また、特定原材料に準ずる20品目が推奨表示となっています。各食品は以下の図の通りです。

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