ニットのスカートをクリーニングに出したらしみができた
更新日:2017年5月30日
クリーニング
平成27年度
相談内容
インターネットの業者にニットのスカートをクリーニングに出したところ、しみができて戻ってきた。やり直しを頼んだら、しみは除去されたが、新たなにじみができた。業者に補償を要求したいので、原因を調べてほしい。
テスト結果
現況
黒白柄のニットのスカートが持ち込まれました。肉眼でも、薄く黒色の部分からにじんだしみが確認できました。
調査 1
顕微鏡でしみの部分を確認したところ、白い糸の部分に淡青色の着色が認められました。
このため、本品の製造者にクリーニングをしたときの染色の強さのデータを求めたところ、あまり強くないことが分かりました。
このため、本品の製造者にクリーニングをしたときの染色の強さのデータを求めたところ、あまり強くないことが分かりました。
調査 2
正常部としみになった部分の色の違いを、分光測色計を用いて比較してみました。
結果は、全体的にしみになった部分については、20%程度の光の反射率の低下がみられました。
結果は、全体的にしみになった部分については、20%程度の光の反射率の低下がみられました。
結果
本製品は、染色堅牢度が高い製品ではないため、水を含んで摩擦を受けた時またはドライクリーニング液中で染料が溶け出すおそれがあることが分かりました。このため、黒い染色部分から溶け出した色が白い部分についた可能性があることが分かりました。
ハッピーからのアドバイス
- インターネット発注によるクリーニング時には、衣類の依頼時・受取時の双方による状況確認が困難であるため、特に注意が必要です。