通信販売で革靴を購入したが 本物の革ではないようだ・・・!
更新日:2017年10月26日
衣料品
平成29年度
相談内容
インターネットで「本革」の表示のある紳士靴を購入したが、手触りが合成皮革のようだ。本物の牛革が使用されているか調べてほしい。
テスト結果
現況
相談者から「本革」の表示のある紳士靴が持ち込まれました。
製品には、「本革」、「抗菌防臭加工」との下げ札はあるものの、素材などを記載したものはありませんでしたので、メーカーウェブサイトの素材表示を確認したところ、アッパー:牛革 ソール:合成ゴム製とのことでした。
製品には、「本革」、「抗菌防臭加工」との下げ札はあるものの、素材などを記載したものはありませんでしたので、メーカーウェブサイトの素材表示を確認したところ、アッパー:牛革 ソール:合成ゴム製とのことでした。
調査
相談者の許可を得て、靴からサンプルを切り出して走査型電子顕微鏡で断面の観察を行いました。
その結果、部位A及びC部は本革の表に合成皮革が張り合わされており、部位B及びDは本革を合成皮革ではさんで張り合わされていることが分かりました。
調査協力:
独立行政法人国民生活センター
その結果、部位A及びC部は本革の表に合成皮革が張り合わされており、部位B及びDは本革を合成皮革ではさんで張り合わされていることが分かりました。
調査協力:
独立行政法人国民生活センター
結果
調査の結果、天然皮革の表面に合成皮革が貼り合わされて製造されていることが分かりました。天然皮革はその断面の形態から牛革であると推定されました。
しかし、合成皮革が使用されている旨の表示並びに、靴底材の材質表示等が見られないため、家庭用品表示法に抵触する恐れがあり、表示の改善が必要と思われます。
しかし、合成皮革が使用されている旨の表示並びに、靴底材の材質表示等が見られないため、家庭用品表示法に抵触する恐れがあり、表示の改善が必要と思われます。