フロアースタンド型照明器具の電源コードが火を噴いた・・・!
更新日:2018年4月23日
住まい
平成28年度
相談内容
7~8年使用したフロアースタンド型照明器具の電源コードが、プラグの付け根部分で断線してスパークした。断線した原因を調査してほしい。
テスト結果
現況
相談者から、スパークして断線したという照明器具の電源コードが持ち込まれました。
電源コードは、プラグの付け根部分でコードが断線していました。
電源コードは、プラグの付け根部分でコードが断線していました。
調査
持ち込まれた電源コードについて、測定器を使って電気的な性能検査をしましたが、電線の絶縁及び導通ともに問題はありませんでした(写真1)。
次に、断線した部分の電線について拡大検査をしたところ、素線が溶けていることが分かりました(写真2)。
電源コードの強度は、その用途ごとに強度が電気用品安全法令の規定で定められているため、問題の電源コードの強度試験を行いました。
電源コードの健全部で、法令で定められた下記の条件の元で折曲げ試験を行ないましたが、この電線に強度的な問題はありませんでした。
【試験条件】
折曲回数:2,000回(往復) 角度:左右60°(120°)
お も り:500g
次に、断線した部分の電線について拡大検査をしたところ、素線が溶けていることが分かりました(写真2)。
電源コードの強度は、その用途ごとに強度が電気用品安全法令の規定で定められているため、問題の電源コードの強度試験を行いました。
電源コードの健全部で、法令で定められた下記の条件の元で折曲げ試験を行ないましたが、この電線に強度的な問題はありませんでした。
【試験条件】
折曲回数:2,000回(往復) 角度:左右60°(120°)
お も り:500g
結果
調査の結果、法令で定められた強度には問題がありませんでしたが、長年の使用によって電源コードに曲げやねじれのストレスが繰り返し加わったことによって、力の集中しやすいプラグの付け根部分のコード被覆及び内部素線が徐々に疲労して断線に至ったものと推定されました。
電源コードは、プラグや本体付け根部に力が集中するため切れやすく、引っ張ったり曲げたりしないよう、注意して取り扱うことが必要です。
電源コードは、プラグや本体付け根部に力が集中するため切れやすく、引っ張ったり曲げたりしないよう、注意して取り扱うことが必要です。