電源プラグの刃が折れて感電した・・・!
更新日:2018年4月23日
住まい
平成28年度
相談内容
電源プラグの刃が折れてコンセントに残った状態となっていたため、気づかずに触れてしまい感電した。構造的に問題があるのではないか、同様な事故が起きないよう原因を調査してほしい。
テスト結果
現況
相談者から、プラグの刃が折れたという電源コードが持ち込まれました。この電源コードはシャッターの外に設置された電気洗濯機に使用されており、使用の都度シャッター内部にあるコンセントに差し込んで使用していたとの事でした。
調査
【構造調査】
事故品と同じプラグ及び他の電源プラグ4種を入手し、X線CT装置で内部構造の比較を行いました。その結果、事故品は取っ手内部の刃の形状が、一般のプラグとは異なり、電線圧着部で切欠き加工がされていました。
【強度調査】
JIS規格に定められた強度検査を実施しましたが、問題はありませんでした。
① プラグの刃に、横方向へ100Nの荷重を1分間加えて破損がないこと。
② プラグのブレードを横方向へ±30°曲げて破損のないこと。
JIS規格にはありませんでしたが、刃に縦方向に力を加える試験をしたところ、折損することが分かりました。
【破断面調査】
折損した部分の破断面を顕微鏡で観察したところ、疲労破壊に観測される模様がなく、一気に破断したと事が分かりました。
事故品と同じプラグ及び他の電源プラグ4種を入手し、X線CT装置で内部構造の比較を行いました。その結果、事故品は取っ手内部の刃の形状が、一般のプラグとは異なり、電線圧着部で切欠き加工がされていました。
【強度調査】
JIS規格に定められた強度検査を実施しましたが、問題はありませんでした。
① プラグの刃に、横方向へ100Nの荷重を1分間加えて破損がないこと。
② プラグのブレードを横方向へ±30°曲げて破損のないこと。
JIS規格にはありませんでしたが、刃に縦方向に力を加える試験をしたところ、折損することが分かりました。
【破断面調査】
折損した部分の破断面を顕微鏡で観察したところ、疲労破壊に観測される模様がなく、一気に破断したと事が分かりました。
結果
検査の結果、プラグの刃が特殊な形状をしていることから、刃の縦方向の曲げ強度が他のプラグに比較して弱いことが分かりました。
コンセントの位置が棚と壁の隙間に設置されているため、抜差し時にプラグを上下にこじる力が加わってしまい、縦方向の曲げ強度の弱い刃が折損したものと推定されました。
JIS規格に縦方向に対する強度規定がないことも今後の検討課題と思われます。
コンセントの位置が棚と壁の隙間に設置されているため、抜差し時にプラグを上下にこじる力が加わってしまい、縦方向の曲げ強度の弱い刃が折損したものと推定されました。
JIS規格に縦方向に対する強度規定がないことも今後の検討課題と思われます。