電動アシスト自転車のバッテリーが走行中に脱落した!
更新日:2018年12月20日
家庭用品
平成29年度
相談内容
購入して5カ月乗った電動アシスト自転車のバッテリー受けが割れてバッテリーが脱落し、メーカの
無償修理を受けたが、2カ月後に同様の故障が再発した。メーカーは、使用方法に問題があったとし
て2度目の無償修理に応じないため、破損原因を調査してほしい。
無償修理を受けたが、2カ月後に同様の故障が再発した。メーカーは、使用方法に問題があったとし
て2度目の無償修理に応じないため、破損原因を調査してほしい。
テスト結果
現況
バッテリー受けの破損した折りたたみ電動自転車が持ち込まれました。バッテリー受けは、取付ねじの部分の合成樹脂が割れていました。
調査
1 目視検査
バッテリー受けは、本体への取付穴に沿って合成樹脂が破断していました。
また、押さえ金具のねじ穴部を調査したところ、写真のように最下部の穴の縁に製造時にできたと思われるバリが確認できました。
2 走査電子顕微鏡による破断面の検査
走査電子顕微鏡で破断面の調査を行った結果、バッテリー受けに自転車後部より大きな力が加わったため、取付部下部より亀裂が入り、次第に上部に進行して破断に至ったことが分かりました。
バッテリー受けは、本体への取付穴に沿って合成樹脂が破断していました。
また、押さえ金具のねじ穴部を調査したところ、写真のように最下部の穴の縁に製造時にできたと思われるバリが確認できました。
2 走査電子顕微鏡による破断面の検査
走査電子顕微鏡で破断面の調査を行った結果、バッテリー受けに自転車後部より大きな力が加わったため、取付部下部より亀裂が入り、次第に上部に進行して破断に至ったことが分かりました。
結果
バッテリー受けに背後より大きな力が加わったことにより、本体取付部が破断に至ったと推定されましたが、過大な力が何であったのかを特定することはできませんでした。押さえ金具下部の取付穴に制作時のバリが確認されたことから、バッテリー受けの合成樹脂に傷がつき、亀裂発生原因の1つとなった可能性も考えられました。
バリの発生については、メーカーに対策を申し入れました。
バリの発生については、メーカーに対策を申し入れました。