クリーニングに出したジャケットからブラウスとバッグへの移染した。
更新日:2018年12月20日
クリーニング
平成29年度
相談内容
クリーニングに出したジャケットを着用したらブラウスとバッグに色移りした。
テスト結果
現況
ブラウスには、右襟、左襟、右前身頃、左前身頃へ紺の染みがありました。バッグには、手紐と前胴の連結部の片側、2本の手紐の上部内側で紺の染みがありました。また、ジャケットの材質は、表地ポリエステル65%、レーヨン32%、ポリウレタン3%の紺色でした。裏地は、ポリエステル100%の青色です。
調査
1 ボデイへの着用試験
移染の起こったブラウスをボデイに着せ、その上に相談品のジャケットを着せました。
その結果、ブラウスの右襟、左襟、左右の前身頃の染みの位置は、すべてジャケットの接触する位置でした。
2 ブラウスの染みに対するエタノールと蒸留水の滴下試験
移染の原因は、ポリエステルの分散染料もしくはレーヨンの反応染料によるものと考えられます。これを調べるために滴下試験を行いました。
その結果、ブラウスの染みはエタノールに溶けて、蒸留水には溶けませんでした。このことから、移染した染料は、ポリエステルの分散染料と推定されました。
3 ジャケットに対するエタノールと蒸留水の滴下試験
2と同様にジャケットの裾の所で、滴下試験を行いました。しかし、エタノールにも、蒸留水にも染料が溶け出すことはありませんでした。
移染の起こったブラウスをボデイに着せ、その上に相談品のジャケットを着せました。
その結果、ブラウスの右襟、左襟、左右の前身頃の染みの位置は、すべてジャケットの接触する位置でした。
2 ブラウスの染みに対するエタノールと蒸留水の滴下試験
移染の原因は、ポリエステルの分散染料もしくはレーヨンの反応染料によるものと考えられます。これを調べるために滴下試験を行いました。
その結果、ブラウスの染みはエタノールに溶けて、蒸留水には溶けませんでした。このことから、移染した染料は、ポリエステルの分散染料と推定されました。
3 ジャケットに対するエタノールと蒸留水の滴下試験
2と同様にジャケットの裾の所で、滴下試験を行いました。しかし、エタノールにも、蒸留水にも染料が溶け出すことはありませんでした。
結果
「1」「2」の結果から、ポリエステルの分散染料がブラウスとバッグへ移染したことは推定されましたが、「3」の結果からジャケットより移染したと特定するには至りませんでした。