ベランダの床にサンダルの形の焦げ目がついた!
更新日:2018年12月20日
家庭用品
平成29年度
相談内容
自宅のベランダに半透明のサンダルを1週間ほど置いておいたところ、ベランダの床がサンダルの形に茶色に変色していた。サンダルが日光で加熱され、床が焦げたのではないか? このまま使用していて、火災になったら心配なので原因を調査してほしい。
テスト結果
現況
相談者から、床の変色状況とサンダルを写した写真が持ち込まれました。
調査
1 形状調査
サンダルは半透明のポリ塩化ビニール製で、ドーム状のふくらみが多数ついているものでした。このふくらみがレンズの働きをし、太陽光を収束して焦げ目を作る可能性もあるため、断面形状の調査をしましたが、厚さは均一でその可能性はないことがわかりました。
2 再現試験
相談者宅のベランダ床面と同じポリ塩化ビニール製の板にサンダルを置き、直射日光の当たる環境
下に1週間ほど設置、サンダル下面の温度上昇状況並びに変色状況の確認試験を行ったところ、床
面に相当するポリ塩化ビニール板にはサンダルの跡がくっきりとついていました。
炎天下のサンダル下面の温度は最大で57℃まで上昇しましたが、ポリ塩化ビニールの発火点であ
る450℃には遠く及ばず、変色は焦げではないことが分かりました。
サンダルは半透明のポリ塩化ビニール製で、ドーム状のふくらみが多数ついているものでした。このふくらみがレンズの働きをし、太陽光を収束して焦げ目を作る可能性もあるため、断面形状の調査をしましたが、厚さは均一でその可能性はないことがわかりました。
2 再現試験
相談者宅のベランダ床面と同じポリ塩化ビニール製の板にサンダルを置き、直射日光の当たる環境
下に1週間ほど設置、サンダル下面の温度上昇状況並びに変色状況の確認試験を行ったところ、床
面に相当するポリ塩化ビニール板にはサンダルの跡がくっきりとついていました。
炎天下のサンダル下面の温度は最大で57℃まで上昇しましたが、ポリ塩化ビニールの発火点であ
る450℃には遠く及ばず、変色は焦げではないことが分かりました。
結果
ベランダの床建材及びサンダルは同じポリ塩化ビニール製であり、ベランダ床面についた跡は軟質ポリ
塩化ビニールに使われる可塑剤と呼ばれる有機溶剤が、底の汚れ色素を伴って床面に浸透した一種の
「色移り」と考えられました。
塩化ビニールに使われる可塑剤と呼ばれる有機溶剤が、底の汚れ色素を伴って床面に浸透した一種の
「色移り」と考えられました。
ハッピーからのアドバイス
- 子供のおもちゃ等の柔らかいポリ塩化ビニール製品が、同素材の壁紙やハンドバッグ等と接触している
と、接触面から色移りが起きることがあります。
色移りは素材の内部に浸透してしまい、洗剤などで洗っても取れませんので注意しましょう。