黒いシルクのスカートをクリーニングに出したら、小さな孔がたくさんでき、一部、布地の風合いも変化した。
更新日:2015年3月14日
クリーニング
平成16年度
テスト結果
テストの結果
相談品は、ウエスト部分がゴムの、一見ペチコート風の裏地のない薄い絹のスカートで、小さな孔は、ウエストのすぐ下や裾のあたりにいくつも見られました。また、前ひざ部分に一部風合いの変化が認められました。
孔の一つ一つを顕微鏡等で観察しましたが、すべて糸が寄ってできた目寄れの孔でした。
引張試験機(JIS規格)での織物の目寄れ試験により、引っ張りに弱い生地であることが分かり、ゴムを伸ばして着用する形態からも、日常の使用でもできうる孔と考えられました。
また、絹は、水などで変化することも多く、水滴が垂れてオシボリで拭いた程度でも風合いの変化が起こることもあるため、前ひざ部分の風合い変化も、やはり日常の使用で起きたものと考えられました。
孔の一つ一つを顕微鏡等で観察しましたが、すべて糸が寄ってできた目寄れの孔でした。
引張試験機(JIS規格)での織物の目寄れ試験により、引っ張りに弱い生地であることが分かり、ゴムを伸ばして着用する形態からも、日常の使用でもできうる孔と考えられました。
また、絹は、水などで変化することも多く、水滴が垂れてオシボリで拭いた程度でも風合いの変化が起こることもあるため、前ひざ部分の風合い変化も、やはり日常の使用で起きたものと考えられました。