幼児用自動車のハンドルが熱い

更新日:2021年12月10日

その他

令和2年度

相談内容

ハンドル部分に乾電池を入れてボタンを押すと音楽が流れる幼児用自動車について、子供が遊んでいたところ、使い始めて三日目にハンドルが熱くなった。乾電池を入れる部分を確認すると乾電池がかなり高温になっていた。熱くなった原因を調べてほしい。

テスト結果

調査


国民生活センターに調査を依頼し、相談品について分解して内部の配線と電池ボックスを確認したところ、配線の一部の変形や、芯線の露出が見られました。
さらに電池ボックスについてのはんだ付けも荒く、樹脂部が一部溶けたような形跡が見られました。相談同型品を購入し同様に調べたところ、相談同型品についても配線の一部の変形が見られましたが、芯線の露出はありませんでした。また、相談品の電池ボックス内のマイナス側のバネは相談同型品と比較すると伸縮性が失われており、乾電池の発熱による影響が考えられました。

結果

調査の結果、相談品のハンドル部分が熱くなった原因は、電池ボックスのプラス側の配線の芯線が露出した部分と、電池ボックスの接続部の金具がショートしたことにより過電流が流れ乾電池が発熱したためと考えられました。なお、通常被覆に覆われている芯線が露出した原因については、はんだ付けなどの加工時や組み立て時の配線の挟み込みなどにより損傷した可能性が考えられました。
販売事業者にこの結果を伝えたところ、相談品のハンドル部分を新しい品と交換し、今後、商品の改善を図るとの回答がありました。

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