電子レンジで加熱した銀杏(ぎんなん)が火を吹いた!?
更新日:2015年3月16日
食品
平成23年度
相談内容
市販の袋入りの銀杏を電子レンジで加熱したところ、庫内で発火して扉が開けられない状態になり、銀杏は炭になった。
テスト結果
観察
相談品と同じ商品を調べてみました
袋には「電子レンジの加熱時間は500Wで約50秒、600Wで約40秒。
2分以上加熱しないでください」と表示されています。
袋には「電子レンジの加熱時間は500Wで約50秒、600Wで約40秒。
2分以上加熱しないでください」と表示されています。
試験 1
実際に電子レンジで加熱してみました
表示に従い500Wで50秒加熱しました。袋の中でパンパンと音がして、いくつかの銀杏がはじけましたが、焦げたものはありませんでした。(写真1)
表示に従い500Wで50秒加熱しました。袋の中でパンパンと音がして、いくつかの銀杏がはじけましたが、焦げたものはありませんでした。(写真1)
(写真1) |
試験 2
さらにテストを続けました
2分以上加熱しないようにとの注意書きがありましたが、5分間加熱してみました。
加熱を始めてから
1分後 → 銀杏から水蒸気(湯気)が出ました。
4分後 → 銀杏から煙が出ました。
5分後 → かなり焦げ臭いにおいがします。
取り出すと一部が炭化していました。(写真2)
2分以上加熱しないようにとの注意書きがありましたが、5分間加熱してみました。
加熱を始めてから
1分後 → 銀杏から水蒸気(湯気)が出ました。
4分後 → 銀杏から煙が出ました。
5分後 → かなり焦げ臭いにおいがします。
取り出すと一部が炭化していました。(写真2)
(写真2) |
ハッピーからのアドバイス
- 以上の再現実験を繰り返して行いましたが、いずれも同様の結果となり、発火・発煙することはありませんでした。そのため、原因は加熱時間または使用方法に問題があったものと考えられます。
加熱時間は適切に設定し、庫内をきれいにしておくよう心がけましょう。また、取扱い説明書をよく読んで正しく使用することが重要です。
その他
電子レンジは「マイクロ波」と呼ばれる波長のとても短い電波を食品にあてて、食品に含まれる水分子を共鳴させることで、食品の表面と内部を同時に加熱します。 まれに食品の大きさやレンジ内の配置により局部的に電位差ができると、食品間で放電しスパークする(火花が出る)ことがあります。 |