革のバッグにカビが付いていた。除去方法と保管方法を知りたい
更新日:2015年3月14日
衣料品
平成21年度
相談内容
十数年前、お土産で貰った上等の皮革のトートバッグを、納戸で保管していた。先日バッグにカビのような物が付いているのに気がついた。納戸は割と乾燥している場所なので、不思議に思った。カビならば、除去方法と今後の保管方法などを知りたい。
テスト結果
観察
- (1)トートバッグの、荷物を入れて持つと膨らむ部分(写真1の○の部分)にカビのような物が付いていました。
- (2)顕微鏡で検鏡(5倍)したところ、菌糸らしい物(写真2)が見えました。
- (3)更に採取して顕微鏡で検鏡(100倍)したところ、胞子も確認できたので(写真3)、白い物がカビであると判定しました。
除去方法
汚れの付きやすい所に付いていましたが、少量で軽いカビでしたので、
- 水拭きでほとんど取ることができました。
- さらに、薄めた中性洗剤を含ませた布で、変色しないことを確かめてから拭いたら、カビを完全に取ることが出来ました(写真4)。
保管方法
繊維製品の汚れた部分が虫食いに遭うことが多いように、皮革製品も汚れた部分にカビが生えやすくなります。
皮革製品を使用したら、汚れやシミを取り除いて陰干しし、全体を乾拭(からぶ)きしてから保管しましょう。
また、
梅雨明け頃に行われた「土用の虫干し」は、湿気が多い日本において、住居や衣類を湿気から守る日本古来の生活術です。
皮革製品を使用したら、汚れやシミを取り除いて陰干しし、全体を乾拭(からぶ)きしてから保管しましょう。
また、
- ・コートやブレザーなどは、袖口付近、腹の部分、胸元辺りに汚れが付きやすい
- ・鞄や靴などは、全体的に汚れが付きやすい
梅雨明け頃に行われた「土用の虫干し」は、湿気が多い日本において、住居や衣類を湿気から守る日本古来の生活術です。
ハッピーからのアドバイス
- 取扱方法が書いてあるよ
- 革製衣料の表示 雑貨工業品品質表示規定の例