干し柿の表面にカビのようなものが出来た。
更新日:2015年3月13日
食品
平成18年度
相談内容
冬に作った干し柿を瓶に入れて保存。夏になってから干し柿を見てみたら、表面にカビのような白い物が出来ていた。これはカビだろうか。食べても大丈夫か。
テスト結果
テストの結果
通常、干し柿の表面には、柿に含まれるブドウ糖や果糖などが吹き出して乾燥した白い粉が付いています。しかし、相談品の表面に付いている白い物は、通常の白い粉とは様子が違い、カビのようにも見えました(写真1)。
そこで、顕微鏡で拡大観察してみたところ、白い固まりの部分には糖の結晶が見られ、カビの菌糸などは見つかりませんでした(写真2)。また、水に溶け、なめると甘いことから、表面の糖類が保存中に変化したものと考えられました。
そこで、顕微鏡で拡大観察してみたところ、白い固まりの部分には糖の結晶が見られ、カビの菌糸などは見つかりませんでした(写真2)。また、水に溶け、なめると甘いことから、表面の糖類が保存中に変化したものと考えられました。
(写真1) 相談品 |
(写真2) 相談品表面(顕微鏡写真47.25倍) |
大量にできた干し柿などを長期保存する場合は、少しずつ小分けにして冷凍保存するといいでしょう。 |