家の中で、衣類の上に虫がいた。衣類の害虫なのか知りたい。

更新日:2015年3月14日

衣料品

平成19年度

テスト結果

テストの結果

双眼実体顕微鏡で検鏡すると、体長約4.5mm、紡錘形で体色は黒く光沢があり(写真1)、脚部は赤褐色、その形態的特徴から、衣類の害虫であるヒメカツオブシムシ(Attagenus unicolor)の成虫と判明しました。
(写真1) (写真2)
(写真1) (写真2)
幼虫

年1回発生し幼虫(写真2)で越冬し、翌春に蛹(さなぎ)になり、その後約1~2週間で成虫になります。成虫は春ごろ野外にも出没し、マーガレットの花などに集まり、花粉などを食べます(写真3、4)。寿命は1ヶ月内外とされています。
(写真3) (写真4)
(写真3)
マーガレットに集まる
ヒメマルカツオブシムシ
(写真4)
拡大写真

類似種のヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)とともに衣類の重要害虫で、幼虫が毛織物や動物質の食品を食害します。
食害対策
  • ・衣類の害虫は、化学繊維でも汚れている部分を食害する場合があるので、汚れを取って収納する
  • ・害虫は屋内で産卵・生育するので、防虫剤等と一緒に密封して食害を予防する

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