点検商法の手口:風呂場の水道水を洗面器に張り、こんな赤水では危ないと言われたが、うがい薬の臭いがしたので、本当に赤水なのか調べて欲しい。

更新日:2015年3月16日

住まい

平成16年度

相談内容

台所を3年前にリフォームした業者から「点検します。」と、前日に電話があり、来た男が「水道の蛇口を掃除します。」と言い、「水道の元栓はどこですか。」と風呂場に入り込み、洗面器に水を入れその汚れた水を見せた。「水道管が錆び付いている。業者を連れて来ます。」と言った。夜、孫が風呂場に入った時、「うがい薬の臭いがする。」と言うので、保存しておいた汚水を嗅ぐと、確かにうがい薬の臭いがした。悪質な手口だ。

テスト結果

テストの結果

汚水(写真1)を保管してあるとのことで、試験係に持って来てもらい、鉄分とヨウ素(うがい薬の成分)の定性試験を行いました。(写真2)鉄分については陰性、ヨウ素については陽性の反応が出ましたので、水の着色は鉄分によるものではなく、ヨウ素によるものであると推定されました。
(写真1)
保存されていた汚水(苦情品)
(写真2)
左側2本
左:鉄を含んだ液  右:苦情品
右側2本
左:ヨウ素を含んだ液  右:苦情品
苦情品の定性試験:鉄やヨウ素が含まれているときに発色する試薬を用います。

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