娘が二段ベッドの上の段から梯子に乗り移ったとき、床板が保持していた桟とともに落下した。
更新日:2015年3月16日
家庭用品
平成15年度
テスト結果
テストの結果
(製品評価技術基盤機構との合同現場調査)
苦情のあったベッドは製造者が既に倒産しており、また、JISマーク、SGマークのついた商品ではありませんでした。二段ベッドのJIS規格では、「床板保持部に木製の桟を用いる場合は、木ねじ又はボルトと接着剤を併用して側枠に確実に固定しなければならない。」となっていますが、取付け強度について具体的な数値等は規定されていません。
苦情のあったベッドは製造者が既に倒産しており、また、JISマーク、SGマークのついた商品ではありませんでした。二段ベッドのJIS規格では、「床板保持部に木製の桟を用いる場合は、木ねじ又はボルトと接着剤を併用して側枠に確実に固定しなければならない。」となっていますが、取付け強度について具体的な数値等は規定されていません。
外観観察
抜け落ちた桟の寸法は幅30mm×高さ23mm×長さ1840mmで、8本の木ねじと接着剤で側枠に固定されていました。
ねじ穴の間隔は260mmで、側枠へのねじ込み深さはばらつきがあり、深い個所で6mm、浅い個所では3mmでした。
ねじ穴の間隔は260mmで、側枠へのねじ込み深さはばらつきがあり、深い個所で6mm、浅い個所では3mmでした。
原因の推定
今回の事故は床板を保持する桟の固定が不十分であったため荷重を支えきれず、床板ごと脱落したと考えられます。ねじ込みが少なかった原因としては、1.木ねじの選定を誤った、2.ねじ穴の開け方にばらつきがあり、穴の径が小さいところでは木ねじの頭がつかえ深くねじ込めなかったこと等推定されますが、相談者の希望で販売店により桟の補強取り付けが行われてしまったため、原因の特定はできませんでした。
(写真1) 苦情のあった二段ベッド |
(写真2) 木ねじのねじ込み部分(3mm) |
(写真3) 桟が抜けた側枠 |
(写真4) 抜け落ちた床板を保持する桟 |