ヘアードライヤーの発火
更新日:2015年3月16日
電化製品
平成21年度
相談内容
3年前に購入したヘアードライヤーを使用中、電源コードの出口付近から突然火が出て、右手親指の付け根に軽いやけどをした。原因は何か。
テスト結果
観察
相談品を観察すると、電源コードの出口付近が、焼損していました。また、電源コードが全体にらせん状にねじれていました。(写真1)
(写真1)事故品概観 |
検査
電源コードの焼損部にX線照射して、コードの内部の素線を調べてみると片方のコードが断線して、「半断線状態」とよばれる状態となっていました。(拡大写真A)
(拡大写真A) 電源コード焼損部分 |
また損傷部以外の電源コードにX線照射して、内部の素線を調べてみると、コードプロテクタ中央付近のコードには、折れ跡が認められました。(拡大写真B)
(拡大写真B) |
検査結果
火を噴いた原因は、電源コードの素線の束の片側が断線して、「半断線状態」とよばれる状態となっていたために、異常発熱し、短絡・スパークしたものです。
ハッピーからのアドバイス
電源コードを強く巻きつけることを繰り返すなど、コードに負荷を与えると、中の素線が折れたり、さらに切れたりして、発火する危険性があります。電源コードを取り扱う時には、巻きつけたりしないで使用するとよいでしょう。
(このテストは、独立行政法人製品技術評価基盤機構の協力により行いました。)