点灯しなくなった自動車用緊急脱出ツールの懐中電灯
更新日:2015年12月8日
電化製品
平成25年度
相談内容
懐中電灯、ハンマー、カッター等がセットになった自動車用緊急脱出用品を購入したが、3か月で懐中電灯のスイッチが入らなくなった。原因を調査してほしい。
テスト結果
現況
相談品は、赤色点滅灯、白色灯、緊急脱出用ガラスハンマー及びシートベルトカッターが一体となった車両緊急脱出用ツール(写真1)で、赤色点滅灯と白色灯は、乾電池2本を装填することにより、それぞれの押しボタンスイッチを押す毎に点滅・点灯・消灯が切り替わるものです。
調査
調査は、相談品と同等品4台の合計5台及び乾電池6銘柄を準備して実証試験を行いました。
5台のテスト品に順次6銘柄の乾電池を順次装填して、X線画像診断装置で電気回路の各接点の接触状況を観察したところ、相談品と同等品1台の計2台について、点灯、消灯スイッチ操作ができない状況が再現されました。
5台のテスト品に順次6銘柄の乾電池を順次装填して、X線画像診断装置で電気回路の各接点の接触状況を観察したところ、相談品と同等品1台の計2台について、点灯、消灯スイッチ操作ができない状況が再現されました。
結果
X線画像診断画像を分析したところ、相談品についてはスイッチの接点が十分に接触していないこと、さらに電池の銘柄によっては、微妙な形状の違いにより電池のマイナス極が電極板に十分接触しない場合があることがわかりました。
これらは、本製品の製造上の加工精度に問題があるため、接触不良が起こるものと考えられます。
(この調査は、「独立行政法人 国民生活センター」の協力で行いました。)
これらは、本製品の製造上の加工精度に問題があるため、接触不良が起こるものと考えられます。
(この調査は、「独立行政法人 国民生活センター」の協力で行いました。)