ベッドパットから出た白い粉

相談品は、本来、表地（麻）、不織布（ポリプロピレン）、中綿(麻)、不織布（ポリプロピレン）、裏地（綿80%、ポリエステル20%）で構成され、これらをキルテイングした製品でした。
表面をたたくと、中から白い粉状の物質が出てきました。

粉状の物質を顕微鏡で観察したところ、写真２のような繊維状の物質を伴ったものであることがわかりました。
そこで、綿の吹き出し防止のために入っている不織布が劣化したものと推定、相談品と同等品を取り寄せて、比較調査を行いました。
その結果、写真３（相談品）、写真４（同等品）の両者は非常によく似た形態をしていることがわかりました。



次に、粉に赤外線を照射して吸収される波長を調査したところ、ポリプロピレンの性質と類似した結果が得られました。

本品から出てきた白い粉状の物質は、綿の吹き出し防止のために入っているポリプロピレン製の不織布が劣化したものと推定され、特に毒性の強いものではなく、直ちに健康への影響は無いものと思われます。