悪質金融(ヤミ金融)

更新日:2021年3月3日

貸金業を営むには、貸金業法に基づき、国か都道府県の登録を受けなければなりません。しかし、登録をせずに、違法に貸金業を営む悪質金融が多数存在します。それらの多くは、法定金利をはるかに超えた高額な利息を請求したり、過酷な取立てをしたりします。一度借り入れをすると、断っても無理やり貸し付けられることもあります。
多重債務者を狙って勧誘するケースも多くみられますが、返済に困っても悪質金融には絶対に連絡しないでください。借金で困ったときは、債務整理 をすれば解決しますので、一人で悩まずにご相談ください。

悪質金融にかかわるきっかけ

雑誌広告やインターネット広告を見て申し込むケースや、SNSで知り合った友人からダイレクトメールが届き紹介を受けるケースなどがあります。一見、悪質金融とはわからないことも多くあります。簡単にお金が手に入るような勧誘には注意が必要です。

悪質金融の主な手口

「他で借りられない方でもOK」、「スピード審査即日融資」、「100%融資保証」など、すぐに借りられることをアピールする勧誘文句や、「簡単にお金もうけができる」と言った誘い方もあります。
代表的な手口
紹介屋 あたかも誰にでも融資をするような甘い言葉で多重債務者を誘い、申込みをしてきた人に対して「あなたは信用状態が悪くて当社では貸せないから、他の店を紹介する」等と、他社で借りるように指示して、借り入れた金額の一部を紹介料としてだまし取る。
整理屋 「借金の整理・解決のお手伝いをします」等と勧誘し、着手金と称して高額な料金を預かっておきながら、実際には何もしなかったり、ずさんな債務整理しかしなかったりして、料金をだまし取る。
買取屋 融資の申込みをしてきた人に「クレジットカードで買い物をして、その商品を送ってくれれば、お金を振り込む」等と誘い、電化製品等を次々と買わせて、購入代金より安価で買い取る。
商品の代金としていくらかは振り込まれたとしても、クレジット会社への支払いがまるまる残ることになり、かえって借金が膨らんでしまう。
とばし
(携帯電話)
融資の申込みをしてきた人にスマホやタブレットの契約をさせて、スマホ等を本体価格より安い金額で買い取る。現金を受け取った人は、毎月、分割で支払うスマホ等の代金を含めた利用料を負担することになる。
保証金詐欺 「あなたの信用を確認するために」等と称して、融資に先立ち保証金を要求する。申し込んだ人が指示された通りに保証金を振り込んでも、結局、融資はされず、業者と連絡が途絶えてしまう。
押し貸し 頼んでもいないのに勝手に銀行口座にお金を振り込み、強引に法外な高金利での返済を要求してくる。
給料ファクタリング 業者が申し込んだ人の「給料を受け取る権利」を買い取るかわりに、手数料を引いた現金を渡す。後日、申し込んだ人に支払われる給料を業者が受け取る。貸金業登録が必要だが、登録をせずに行っている。給料の前借りのような印象を与えるが、実質は高額な貸し付けをしている。
個人間融資 SNSやネット掲示板などに、「個人で融資をしている」と書き込み、高額な金利でお金を貸す。個人からの融資であっても、繰り返しお金を貸し付ける場合は貸金業の登録が必要であり、個人間融資を受けると違法な無登録業者からお金を借りることになる。

万が一、関わってしまったら

最寄りの警察に相談しましょう。ヤミ金の銀行口座や電話番号の情報を、該当金融機関や警察に情報提供することで、次の被害を防ぐことにつながります。
また、断っても勝手に入金する「押し貸し」を防ぐために、悪質金融に伝えてしまった銀行口座は解約をお勧めします。
電話で再び勧誘を受けても、毅然とした態度で断りましょう。

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