SNSの知り合いとアルバイトの話を聞きに行ったが、投資で稼ぐシステムを契約してしまった
更新日:2023年5月8日
内職・副業
アポイントメントセールス
マルチ・マルチまがい商法
相談内容
SNSのフォローがきっかけで、同じ大学の友人Aができた。DMでいろいろな話をしているうちに「いいアルバイトがある」と言うので、一緒に話を聞きに行くことにした。待ち合わせた喫茶店で紹介されたBから話を聞くと、そのアルバイトはすでに定員に達しているとのことで、別の「稼ぐ方法」を教えてもらうことになった。稼ぐ方法に詳しいという人物Cも加わり、将来のリスクに備えるためには資産運用が必要であり、そのためにはオンラインカジノで勝率を上げて稼ぎ、その資金をもとに投資をするとよいといった説明を受けた。4人で「一緒に投資をしよう」と話が盛り上がった。オンラインカジノで勝率を上げるには50万円のシステムを購入する必要があるが、3か月で元が取れるので心配ないとのことだった。お金がないと言うと、スマホを使って消費者金融で借りる方法を教えてくれた。借り入れの理由は「自動車事故の処理のため」として、年収は奨学金とアルバイト代の合算金額を入力するように言われた。身分証明書の写真を送って申請すると、50万円が私のネットバンクに入金されたので、その場で振込先の口座に送金し、契約書を交わした。親に心配をかけない方がいいと言われ、契約書はBに預かってもらった。
購入したシステムを使ってやってみたが、全く稼ぎにならない。消費者金融の返済にも困り無料通話アプリでBに相談すると、「友人を誘えば、一人当たり3万円を支給する」と言われたが、友人を紹介するつもりはない。どうすればいいか。
購入したシステムを使ってやってみたが、全く稼ぎにならない。消費者金融の返済にも困り無料通話アプリでBに相談すると、「友人を誘えば、一人当たり3万円を支給する」と言われたが、友人を紹介するつもりはない。どうすればいいか。
対処方法とアドバイス
販売目的を告げずに呼び出され契約しているので、特定商取引法のアポイントメントセールスにあたる可能性が高く、その場合、契約書を受け取ってから8日間はクーリング・オフできます。ただし、現金で支払っている場合、クーリング・オフの申し出をしても、返金を受けるのは難しい場合があります。また、契約書もなく連絡方法が無料通話アプリしかなければ、ブロックされてしまうと連絡手段がなくなり申し出をすることも困難です。
人から紹介されて購入するしくみは紹介者が報酬を受け取っている可能性が高く、その場合、自分もマルチ商法に巻き込まれる可能性が考えられます。
簡単に稼ぐ方法や、安全なギャンブル、リスクのない投資などあるわけはなく、借金をしてまで申し込む話ではありません。また、オンラインカジノでギャンブルをすると、刑法の賭博罪に当たる可能性があります。
SNSで知り合う人の中には、悪意を持って近づいてくる人もいます。どんなに信頼できる人からの紹介でも、お金の話になったら注意が必要です。きっぱり断りましょう。
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掲載した相談事例は、当時の法令や社会状況に基づいた内容となっています。同様の商品又はサービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や発生の時期等により、解決内容が異なる場合があります。